【ネタバレ有】映画苦手人間がミッドサマーをいまさら観た

映画
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サムネイル出典:『ミッドサマー』公式Twitter

はじめに

ネタバレ配慮しませんのでご注意ください!

『ミッドサマー』を見ました(家でひとりで)

 アラサーOL、サブカル大好き、ただし映画を見るのは少し苦手。
嫌いじゃないんですけど、映画というか、映像作品が全体的にあまり得意ではない。
映画を見るのが苦手な理由もおいおい書きたいです。

簡単に言うと共感性羞恥人間なので「気まずくなることが分かっているシーン」とかを見なきゃいけない状況が結構きついのですが……。

 もちろんミッドサマーの冒頭(旅行に付いていくことが決まるシーン)もきつかったです。
ちょっと目を逸らした。
映画好きな人すみませんがこういう人間のレビューですので苦手な人は読まないでね。

 ミッドサマーで持っていた事前知識は以下の通り

  • 高校時代の美術系友人が「きれいな映画だ」と激推ししていた
  • お化けとかでは無いけどホラー映画、グロいところがあるらしい
  • 宗教的な要素の強い作品

 新しいものが大好きなので人に何かをお勧めされるのは元々好き。
さらに今回はセンスにかなり信頼のおいている友人が推しまくっていたので、いつか見たいな~とは思っていたのです。

 そんなこんなで配信開始された翌日からアマプラのウォッチリストに入れたまま早1年とちょっと(この腰の重さも映画苦手あるあるだと勝手に思っている)。
 普段はYoutubeばかり見ているわたしではありましたが、やっと視聴することにしたのでした。

 どうでも良いですがウォッチリストには見たいと思って見ていない映像作品が50を超えてリスインされています。
さっさと見ろよという話なんですが……。
公開期限終わっちゃうかもしれないのにね。
実際それでプリンセスチュチュも見逃しているのにね。

 水星の魔女も見たいんです。気になってはいる。Twitterのトレンドによくいるので……。
 アニメってやっぱり毎週放送、みたいにしたほうが話題性あるんですね(某第6部の初動を思いながら)。

ホラー<爽快感<イヤミスっぽさ

 グロ耐性も平均値くらいなので一番最初の男女が突き落とされるシーンのドアップは思わず体をのけぞらせてしまったんですけど、頭をかち割られるところはありえなさ過ぎて逆に平気でした。
ああいうのはもしかしたら自分にも起こりえるかも? みたいなシチュエーションの方が怖いですね……。

 あとはめちゃくちゃまぶしい!! なんというか、画面全体が?
白夜の村が舞台だからホラー映画にありがちな暗くて澱んでいてじめっとした(じめっとした、は日本特有かもしれない)雰囲気は全然無いですね。
みんな明るくて村人を歓迎していてホラーという雰囲気は少なかったなあと思います。
まあ人間関係はじめっとしてましたけど……
ここら辺は映画レビューを読んでもやっぱり皆さん触れてるなあと思いました。

 やっぱり異質なんだね。
わたしが物を知らないだけかなとドキドキしたけど大丈夫でした。

 誤解を招きそうな表現なんですけど、そもそもカルトとか洗脳とか宗教とか、そういう話に割と興味がある方でして、テ……缶とか。
あんまり突っ込むと色々騒動が起きそうなので深くは語りませんが。
そういうニュースなり書籍なりはよく読む方なんですよね。

 だから今回の映画に関しても飽きずに見ていられたっていう部分はあるかも。
後半は「村人やっぱそういう発想になるんだね~」みたいな気持ちで観てました。

 あとは最後のシーンで村からの犠牲者2人を「彼らが立候補してくれた」的な出し方するのも凄くカルト的だなあと。
直情的な性格のせいで村の平穏を乱した(そういった意味では被害者だとは思いますが……)、または神聖なるものを守れなかった罪と、適応能力のある候補を連れてこれなかった罪。
 本当に自主的に立候補したのか、それとも「誰が候補者になるべきかわかっているよね」と圧をかけられたのか……。
またはよそ者の血を被った(処理した)人間の血を絶やすことで村の平穏を守る、という観点かもしれませんが。

共感性羞恥度数:★★☆

 わりと最初の方にある、映画の主人公であるダニー(女子大学生・自分以外の家族が一家心中をしたばかりで精神的に不安定・彼氏であるクリスチャンに依存気味)が彼氏の友達グループが検討している旅行に付いていくことになるシーン。
個人的にはここが一番キツかった……! 

 周りから、特にグループの中にいるマーク(男子大学生・旅行で外国人の女の子とイイこと出来たら良いな~と思っている・彼氏にはよ別れろと勧めている)からの視線がきっついよね……。
こういうところが本当に苦手でして。

 でも逆に言ってしまうと、そこを乗り越えたら個人的にはスッキリ……も少し違うかもしれないけど、割とこざっぱりとした映画だったなあという感想でした。

そもそもの話

 ダニーは「連れてこられること」が前提だったんでしょうか? 
 ペレがダニーやクリスチャンの性格を分かっていて、こう言えば結果的にダニーを連れてくるだろうと思っていた……?

 個人的にはそんなことは全然考えておらず、結果的に上手く行っただけなんじゃないかなあ、と感じました。
本来であればメイクイーンの候補として連れてこられるのはコニーだけ、儀式はクリスチャン、ジョシュ、マーク、サイモンの新しい血と村からの血(抽選で選ばれていたトービヨンを含む)だったのでは?

 直感的な話ですけど、神のお導き、というか、人間ならざるものの力に従って生きている人たちがそんなリスクヘッジするか……? と思ってしまったので。
兄弟の兄であるイングマールが本来であればメイクイーンを連れてくるはずだった。
結果的にはうまくいかなかったがたまたまペレがダニーを連れてくることが出来て、それこそが天からの思し召しだったのだ、とさらに信仰心が深まった。

 もしかしたらペレは次期村長になるかもしれませんね。みたいな、そういう話なんじゃないかなって……。

 とは言えわたしは本当に本編しか見ていないので、ぜーんぜん違うことが脚本やパンフレットに書いてあるかもしれませんけどね……。
でも色々考えることが出来て楽しい(楽しいはちょっと違うか……?)映画でした。

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